Genius~守り人~

薄暗い部屋の中には四角に並べられた机とそこに座る数人の人

空いているイスは3つ

來と草火、置き去りにしてきた清洋のイス


一番奥のイスに座るのは長いローブを纏い深くフードを被った人物


御前



「遅れてしまい申し訳ありません。」


二人は頭を下げる。

「早く席に着け。」

御前の隣に座る男が口を開く。


「はい」


そう答えて空いた席に座る。

ここに座るのは哀哭溜幹部の7人

その人数からセブンスと呼ばれ、彼らが行く道はどんなに人がいても道が開ける。

「後一人はどうした。」


「清洋くんならまだ宿舎だと。」


草火が答える。


ハァ……


どこからか溜め息が聞こえた。


「列火、会議を始めて。」


「はい。」


列火は席を立ち隣の御前に一礼する。


「では、これより特別会議を始める。」