「十年もここにいて階段から落ちたりドアにぶつかったりする事はどうかと思いますが。」
炎を消し、進行方向を向いて來は付け加えた。
「本当にそうね。」
笑い混じりの言葉を残し草火も歩き始める。
それに清洋も続く。
ーいけ好かない奴らだ。
「私は貴方に好かれたいなんて思ってませんから。」
ー何故分かった?…たまたまか…
それにしても子供のクセに生意気な。
「生意気で結構です。私は元からこうですから。」
ー何故…
「『何故分かる』でしょ?」
草火が振り返る。
「…読心か…?」
「そんな大それたものでは無いわ。」
「ただあなたが分かりやすいだけです。」
「何!!?」
清洋は前を歩く來の肩を掴もうと腕を伸ばす。
「清洋くん、階段気を付けてね。」
横から草火が忠告する。
「えっ…うぁぁぁ~!」
時既に遅し
清洋はまた階段を転がり落ちて行った。
炎を消し、進行方向を向いて來は付け加えた。
「本当にそうね。」
笑い混じりの言葉を残し草火も歩き始める。
それに清洋も続く。
ーいけ好かない奴らだ。
「私は貴方に好かれたいなんて思ってませんから。」
ー何故分かった?…たまたまか…
それにしても子供のクセに生意気な。
「生意気で結構です。私は元からこうですから。」
ー何故…
「『何故分かる』でしょ?」
草火が振り返る。
「…読心か…?」
「そんな大それたものでは無いわ。」
「ただあなたが分かりやすいだけです。」
「何!!?」
清洋は前を歩く來の肩を掴もうと腕を伸ばす。
「清洋くん、階段気を付けてね。」
横から草火が忠告する。
「えっ…うぁぁぁ~!」
時既に遅し
清洋はまた階段を転がり落ちて行った。


