Genius~守り人~

「あら、人いたのね。ごめんなさい。」

清洋がぶつかったのは誰かが開けた部屋の扉。


そこから女性の声が現れた。


「草火(クサカ)さん、こんにちは。」


「その声は來ね。それと…」


來は再び火を灯し清洋に向ける。


「清洋くんね。…ドアにぶつかるなんて…」


「きちんと訓練を受けないからそうなるんです。」


「うるさい…黙れ…」


ゆっくりと立ち上がりながら呟く。


「それにしても珍しいわね。仲の悪いあなた達が一緒なんて。」


來の炎で映し出された顔が笑う。