Genius~守り人~

「なんだ清洋さんですか。」


來はそれだけ呟くと炎を消した。


「なんだとはなんだ。その前に詫び位したらどうだ。」


不機嫌そうに自分の部屋の扉を閉める。

ーなぜコイツと出会さなければならない。

―イヤな人…


「別に詫びなければならないコトはしていません。…もしかして私の炎のコトですか?
他の人は少し驚きますが、貴方のような反応はしません。あのような反応を示すのはあちらに行けていないという印ですよ。」

來は清洋がいる筈の場所を見上げそれだけ言うと歩き始めた。


「お前こそ私と同じ筈だ。」


清洋も來に並んで歩き出す。


―面倒だ

「…私は貴方とは違います。光に抵抗はありません。ウルト…陽に行かないとしても、光に慣れることも大切ですから。
…貴方は光慣れの訓練をしていないのですか?」


「そんな事お前には関係ない。」

「その様ではもっとお呼びがかからなくなりますよ。」