來は手早く支度を整えると蝋燭の火を消し部屋を出た。
廊下は真っ暗で何も見えない。
しかし見えなくとも何ら支障はない。
幾度となく通った廊下
彼女にはどうなっているか何となく分かる。
廊下の両側にはここで生活している人たちの部屋が並んでいるはず。
暗い廊下を歩いていく。
数メートル歩くと來は歩みを止めた。
小さな音を立てて壁から板が飛び出し誰か出てくる気配がした。
來はそれは誰なのか確認するため手のひらに炎を灯す。
「何をする!早く消せ!!」
炎の光で出てきた男の顔が浮かび上がる。
きっちりと整えられた髪にほっそりとした顔。
その男は來の炎を見ると、目を覆い怒鳴り声を上げる。
廊下は真っ暗で何も見えない。
しかし見えなくとも何ら支障はない。
幾度となく通った廊下
彼女にはどうなっているか何となく分かる。
廊下の両側にはここで生活している人たちの部屋が並んでいるはず。
暗い廊下を歩いていく。
数メートル歩くと來は歩みを止めた。
小さな音を立てて壁から板が飛び出し誰か出てくる気配がした。
來はそれは誰なのか確認するため手のひらに炎を灯す。
「何をする!早く消せ!!」
炎の光で出てきた男の顔が浮かび上がる。
きっちりと整えられた髪にほっそりとした顔。
その男は來の炎を見ると、目を覆い怒鳴り声を上げる。


