その時東の大樹が激しく光り、天高く光の柱がそびえる。

そしてその光は弾け、飛んでいく。


あるものは5つの街へ―


あるものは空へ――




「…なに…これ…?」


「…何かが起こる予兆……?」


ポツリと呟いた氷の声は、飛び散る光の音に消されていった。









―東より光が散った時、世は乱れ崩壊す――――……










       (終)