長く薄暗いトンネルの中を來は躊躇う事なく歩いていく。

トンネルの出口付近まで行くと、そこで立ち止まり左手をかざす。

その手首には哀哭溜の一員であるという証の黒い刻印

『我は内裏を憎む者。

哀哭溜の一員なり。

この刻印に答え道を開け。』

怪しく刻印が光ると、手先の空間がねじ曲がり、大きな穴がそこに現れる。

そして彼女はその中へと入っていった。