そして、2人の後にくっついて歩き始めた。

「ところで、お前らはあんなに急いで何してたんだ?」

気を取り直して氷は2人に尋ねる。



「……來奈の後つけてた………」

隼人がおずおずと答える。


「またかよ。何回目だ?」

「………10回……………」

「…こりないな……」

呆れた様に氷が溜め息をつく。

「だって……」

少し前を歩いていた弥那が歩調を遅め、3人が一列に並ぶ。

「明日から葦原に行くから、今日は3人で遊ぼうって言ってたのに、さっき会ったらダメになったって言われちゃつて。

それに休みなのに制服着てたから、どうしたんだろって隼人に言われてから何か気になっちゃって……」

「そうそう、來奈よくふらってどっか行くけど、なかなか教えてくれないしさ、何処に行ってんのか気になるんだよな。

後つけてもすぐに見失うし…

今日は絶対突き止めてやる!!」

そう意気込んで隼人は歩調を速める。

氷はやれやれといった様子だ。