呪符の裏には、複雑な模様《術式》が1つ描かれてある。
術式は本来、陰陽師が自身と契約した式神達を呼び出したり、結界を瞬時に発動させる時などに使用されていたものだ。
最近では、護を中心とした開発グループが術を術式化して、自分の持たない属性のある一定の技を使えるようにする研究をしている。
「コレで分かった?」
「お…おぅ…」
護に押されっぱなしの氷
どうやら、いつも冷静な護は自分の造った道具をけなされるとキレるようだ。
「お前らよく喧嘩するよな。
見てて飽きないけど。」
護と氷の様子を見ていた來奈は呆れ顔で言う。
その表情は微かに笑っている様だ。
「…」
「…」
2人は來奈の言葉に黙ってしまった。
彼等には他人に無関心だった彼女が哀哭溜から離れ、次第に普通の人の心・感情に近付いているのだと思えたのだ。
「…で、護、どうやって使うんだ?」
そんな2人に気を留めず、彼女は尋ねる。
「あぁ、ごめん忘れてた…」
護は思い出したように籠を手に持ち、その中から白い羽根を取り出す。
術式は本来、陰陽師が自身と契約した式神達を呼び出したり、結界を瞬時に発動させる時などに使用されていたものだ。
最近では、護を中心とした開発グループが術を術式化して、自分の持たない属性のある一定の技を使えるようにする研究をしている。
「コレで分かった?」
「お…おぅ…」
護に押されっぱなしの氷
どうやら、いつも冷静な護は自分の造った道具をけなされるとキレるようだ。
「お前らよく喧嘩するよな。
見てて飽きないけど。」
護と氷の様子を見ていた來奈は呆れ顔で言う。
その表情は微かに笑っている様だ。
「…」
「…」
2人は來奈の言葉に黙ってしまった。
彼等には他人に無関心だった彼女が哀哭溜から離れ、次第に普通の人の心・感情に近付いているのだと思えたのだ。
「…で、護、どうやって使うんだ?」
そんな2人に気を留めず、彼女は尋ねる。
「あぁ、ごめん忘れてた…」
護は思い出したように籠を手に持ち、その中から白い羽根を取り出す。


