Genius~守り人~

「そうだ、なら弥那を誘って遊びに行かないか?明日葦原に行くならまだ今日は暇だろ?」

「すまん。ムリだ。」

氷の提案を即答で却下する來奈。

「ちぇっ、ノリ悪りーヤツだな。」

つまらなそうに浅く座っていたソファーに深く座り直す。





「そうだ!來奈、前に言ってた道具が出来たんだよ。
取ってくる。」

何か思い出した様に立ち上がり、奥の部屋に入っていった。




しばらくして部屋から出てきた護の手には、掌に乗る位の籠があった。

少し離れた所にある、先程座っていた椅子を來奈達のいるテーブルに移動させて座り、手に持つ籠をそのテーブルに置く。