また何処からかヒトではないモノが近づいてくる。


正面から向かってくるそれは大きな火の球


誰も止めることはできない









……今動けば、避ける事ができるだろう




僅かだが、力が回復した今ならギリギリで食い止められるかもしれない…












しかし














來奈は目を閉じた。


沙柚の温もりが消えていく

感触も

膝の上の重みも…







― オレは…やっぱり生きていてはイケナイ
朱雀だとしても…オレは……オレは……………
だから…いっそのこと………このまま……