「何をしていた」


「貴方には関係の無いことです。」


見下ろしてくる清洋に鋭い瞳を向け、フードを深く被り直した。




目当ての地・中央広場が見える。


内裏にほど近く、今夜は重役も多く居るはずの場所




[ザザッ……開始……]


耳にうずめたイヤホンから冷酷な男の声が聞こえた。


黒い組員が四方に散っていく



周りから彼女以外の黒い染み達は消えた。


先で小さな爆音と共に悲鳴が上がる。




來は黒いケープを脱ぎ捨て始まった闘いへと飛び込んだ。










広場は正に地獄絵図


地に散らばる息絶えた人々


点々と広がる血溜まり


それらはどれも陽のヒトばかり


哀哭溜の組員達は息絶えると同時に黒い霧となり消えていく。