ー2ヶ月後ー


「…用意はいいか?
…それでは行くぞ。」


冷たい男の声


「…ハイ…」


黒い服を身に着けたヒトの集団が動き始める。


数十人のヒトの群れの中

來奈は集団を率いる列火のすぐ後ろにいた。


他のヒトと同じように黒服を纏い歩いていく。









太陽が沈み暗くなり始めた陽を進む。







今日は陽の夜祭りの日




今まで村の襲撃中心だった哀哭溜は帝暗殺計画以来、大きな街に狙いを定めるようになった。


來奈によって内裏にもたらされた情報により、被害を抑えることはできた。



西・北・南・東

そして今夜は都の街



今夜のコトは先ほど聴かされたばかり。


内裏に襲撃のコトは伝えることができたのだか…