― …気配が…変わった…!?

形成逆転した二人を見ながら変化に気づいた。

普通ではない気配の変化

尋常ではない


そして彼から溢れる殺気








そして治まっていたはず胸騒ぎがする


あのとてつもなく悪い予感




「上がっていくぞ!」

ひとりの観客が声を上げる。

葉に乗り高度を上げていく草火が目に入る。




そして次の瞬間







黒い紐が草火を貫く








來には時間が遅くなったかのように感じられた







草火のツルが消えていく







術は勝手に消えることはない
使用者の意志がない限り。






葉も消え草火が墜ちていく






どこかで悲鳴があがる








「草火さん。」


「待て。」


他の観客が止める声も耳に入らない。








自分を止める手を振り払い來はフィールドに飛び出した。