「もうそろそろ終わるかしら。」

一時の沈黙の後そう言って草火は扉に目を向ける。

くぐもっているものの大きな歓声が聞こえる。

「終わったみたいね。」

手を組み上に伸ばして伸びをする。

「次は私の番ね。
行くわね。」

「私も行きます。」

草火が立ち上がると來も続いてソファーから立つ。

「じゃあ、行きましょう。」

笑顔でそう言って草火は扉を開けた。