『目覚めの時は間近…直に目覚める真の力…』



まただ



また…あの夢…



いつもよりはっきりと聞こえる声




自分の正面に立つ人の形をした影





ただ一つ違う所は背中辺りの大きく広げられた翼






『あなたは朱雀?』





問いかけても返事は戻ってこない。




『何故私の前に現れる?
私の過去に何か関係あるのか?』





更に問い掛ける






『…今はまだ答えることはできない。』

『…何故…?』











『時がくれば分かる…』







影が言い終わると同時に辺りは赤い光に包まれた。