「お前は陽で指名手配されている。まだ黒服とサングラスの人相書きだからまだいいが…」

「なにぃ!?」

清洋は声をあげる。

「当たり前だ。前回の任務であれだけ派手な失敗したんだ。」

「…」




約一年前の任務

そこで清洋は撤退の命令を無視し襲撃を続けた。

その結果残り少なかった彼の率いた部隊は全滅

そして明るい太陽の下でさらされた彼は指名手配されたのだ。



「任務を成功させたいのなら着替えてこい。
…計画の邪魔になるようなことは慎め。」


「ったく面倒だな。」


「なにが面倒だ。
誰か面倒な事している。
…嫌ならそれでいい。」

「いいのか?」


「…そのかわり邪魔な奴は消えてもらう…」

清洋を見る列火の瞳が鋭さを増す。



「わ…分かったよ。行ってくる。」


言い終わるか終わらないうちに清洋は走り出す。

「まったく…」



三人の思い溜め息が重なった。