來はまた部屋の中で独りになった。


草火に貰った服に着替えてみる。


思ったよりもしっくりくる。


― さて、行くか…


身なりを整え時計に目を移すと7時過ぎ


少し早いがゆっくり行けば頃合いになるだろう。



來は椅子の背もたれにかけておいたケープを羽織ろうとして止めた。


そして、そのまま手に持ち部屋を後にした。