コンコンッ
「來?」
いつもの優しい声が扉の向こうから聞こえる。
扉を開けると微笑みを浮かべた草火が立っていた。
「おはようございます。草火さん」
「おはよう、來。良く眠れたかしら?」
「はい。」
來は草火を部屋に招き入れ、扉を閉める。
「そう。
それにしても良かったわ、あなたがまだ部屋にいて。」
「こんなに早く行く人なんて…」
バタンッ
少し先で扉が閉まる音と気合いを入れる声がした。
「……いましたね。」
「こんな時間に行ってどうする気かしら?」
「さあ。」
呆れの溜め息が漏れる。
「それはそうと、どうしたのですか?何か用ですか?」
「そうだったわ。
あなたにこれを渡そうと思ってたの。」
草火は自分の後ろで持っていた紙袋を渡す。
「何ですか?」
「開けて見れば分かるわ。」
草火に促され袋の中の物を取り出す。
それは一着の服
淡い赤の地に濃いめの赤が雲のように漂う
襟元はボタンの代わりに焦げ茶の紐が通りチョウ結びがされている
「來?」
いつもの優しい声が扉の向こうから聞こえる。
扉を開けると微笑みを浮かべた草火が立っていた。
「おはようございます。草火さん」
「おはよう、來。良く眠れたかしら?」
「はい。」
來は草火を部屋に招き入れ、扉を閉める。
「そう。
それにしても良かったわ、あなたがまだ部屋にいて。」
「こんなに早く行く人なんて…」
バタンッ
少し先で扉が閉まる音と気合いを入れる声がした。
「……いましたね。」
「こんな時間に行ってどうする気かしら?」
「さあ。」
呆れの溜め息が漏れる。
「それはそうと、どうしたのですか?何か用ですか?」
「そうだったわ。
あなたにこれを渡そうと思ってたの。」
草火は自分の後ろで持っていた紙袋を渡す。
「何ですか?」
「開けて見れば分かるわ。」
草火に促され袋の中の物を取り出す。
それは一着の服
淡い赤の地に濃いめの赤が雲のように漂う
襟元はボタンの代わりに焦げ茶の紐が通りチョウ結びがされている


