『誰が…?』
『内裏…この国の政府だ。』
…内裏……この国の政府……
その人達が私の家族を………
私はゆっくりと立ち上がる。
『どこに行くつもりだ。』
『分からない…』
『どこに行っても同じだ。内裏がお前が生きていると分かればまた殺しに行く。』
……また私のせいで人が死ぬってこと…?
『我らと共に来い。我らはお前と同じように内裏によって家族を失い復讐をと考える者集まり。』
『でも…』
『我らの拠点があるのはこの世界ではなく、異空間だ。だから災いなど起こらない。』
『本当に…?』
『あぁ』
『分かった。私行く、あなた達と。』
『そうか。
そういえば訊いていなかったな、お前の名』
『來』


