Genius~守り人~

「さて、再開しましょうか。
沙柚はほっといて。」

「酷っ!」

「ごめんなさいね。
私たち次の任務の準備してたの。
もう少しでこの書類見終わるから待っててくれる?」

「はぁ~い♪」

沙柚は少し離れたところに座り二人の様子を眺める。


「ねぇ次の任務ってさぁ、帝襲撃なんでしょ?」

來の動きが僅かに止まる。

「もう伝わってるの?」

「んーなんか清洋が言い触らしてたよ。『次は帝襲撃だ』って。」

「…」

「あの人ならやりかねない。」

三人のため息が重なる。







「行くのってセブンスだけなんでしょ?」

「そうみたい。」

「……
いいなぁ。最近大きな襲撃行けてないんだよなぁ…」

沙柚は頬杖をついて天井を見上げる。

「いいものか。」

ボソリと呟く來。