ビルを出た來は宿舎へと向かう。


商店街付近に差し掛かると先ほどはほとんど人がいなかった店先に幾人の人がパラパラと歩いていたり、屯していたり。

ある程度の賑わいを見せている。


しかし來が姿を現すと、道を歩いていた人達は道の端へと寄っていく。

次第に彼女の行く道が出来ていく。

表情を変えずただ一点を見つめ歩いて行く來に様々な視線が向けられる。


最近組織に入った者や彼女を知らない者の好奇の目



顔見知りや襲撃時の彼女を知るものの恐れの目





好奇の目を向ける者の目を引くのは、來が身に付けたケープと胸に光る金色のバッチ


だから「何故あのような子どもがセブンスのバッチを?」と思う者が多い。