「いやぁ、なぜ?」 「どうしても、女のボーカルが良くて…あんたがぴったりなんだ」 「ははははは」 もう笑うしかない。 なんですか、この急展開に急展開かけるみたいな急展開。 私は何回このサンキスの4人組みに振り回されればいいんだ。 訴えるぞごら。 「約束が違うんですが…」 「どうしても、あんたがいいんだって…」 「だが断る!!」 屋上から出ようとしても、4人に腕をぐいぐいと引っ張られていて前に進めない。 くそっ…最悪。 今日何度呟いたかわからない「最悪」をまた心の中で呟く。