この歌を歌い終われば終わりだ。 早く終われ、と思いながら歌い続ける。 途中走り気味になったが、それもすぐに調和された。 そして、最後のフレーズ。 「♪~…」 終わった。 一曲歌い終わって、眼の前の四人を見渡すと… リーダー的な私を脅した人が 「おぉ」 と拍手をしていて 黒髪のつり目が 「いいね」 とニコニコしていて 藤枝は 「…」 真顔でつったっていて 茶髪のどや顔も 「…」 真顔でこちらを見ていた。