「んじゃどうぞ」 とリーダー的な人の合図でシンと屋上が静まり返った。 「…じゃぁ」 ゆっくりと最初のフレーズを声にした。 「~♪」 ヘッドフォンの中の人の声と私の声が調和されるのがわかる。 あっちからしたら赤ぺらに聞こえるわけだから、イマイチノリの良さは伝わっていないかもしれない。