海が座っていたいすは無残にも倒れている




そのいすを見るのも嫌だ





だって自ら抱きしめにいったって証拠だろ?








これ以上みているのは辛くて歩こうとした瞬間に







ーーガタッ…






教室の外においてあった机に足をぶつけた







「やべ…バレた……?」







気づかれたか確認するため教室を覗くと






すぐに俺のほうを見た坂妻と目が合う






にやりと笑って視線を戻した