知ることを恐れているおろかな自分が 何よりも醜いんだ 「ねぇ奏」 結崎が今までよりも小さな声を出すから 少し驚いて返事をした 「な…に?」 「今日の放課後…靴箱にいて?」 「何で」 一刻も早く家に帰りたい気分だったのに… 「お願い、最後のわがまま」