「お話中だった…?」 むかつく、いらいらして もやもやする どす黒い感情が俺を支配する 「ううん!じゃあ希ちゃん、…奏」 「うんじゃーね!」 残された言葉が 少し間を持って呼ばれた名前が 余計に胸を締め付けた 「奏、いこう」 声をかけた奴が 海だったらいいのにと 叶うはずのないことを ずっとずっと 一人で願っていた