意外とマイペースなんだ ちらっと後ろを見ると さっきまで控えめだった希ちゃんが 奏の腕に自分の腕を絡めていた 「ぇ……」 胸の中がザワザワする 何かにかきたてられたように ロビーに入るとぜんぜん人がいなかった 「さっき話し込んじゃったからね」 遅くなっちゃたと笑っていた 「今日はもう夕方になるから部屋で待機で夜、勉強会なんだって」 部屋で待機? 「海ちゃんはねー、3階だよー」