「わー!ごめん!バスの中で寝てたら寝癖がすごいことになって」 あわあわと走ってきたのは ふわふわした茶髪の男の子 なんとなく髪質があたしと似ている 「大丈夫だよ、もしかして猫ッ毛?」 突然聞いて驚かれないかなって 言ってしまって思ったけど 「そーなんだ!猫毛って大変だよね。キミもでしょ?」 はにかむように笑う 小さい子みたいに可愛く 「うん、えとー、坂妻くんだっけ?」 そうだったよね! 自問自答を繰り返す 「そーだよ、海ちゃん」 か、可愛い! 一人で感激していた