もう分かっていたけど 言われるのが怖かった 認めるのが ……-怖かった 「海ちゃん…」 「ごめん、詠歌」 「その気持ちはいけないことなんかじゃないんです、むしろいいことなんですよ?」 いつものあの笑顔であたしを見る 陽だまりのような笑顔で優しく見つめてくれるんだ 「でも、怖いよ」 よく分からない不安が 波のように押し寄せる 「違いますよ。それはただ、初めての気持ちに戸惑っているだけです」