☆オカマに恋した☆

「それは……ないと思うよ」



 そう言いながらまた、京ちゃんは目線を大幅に反らした。




しかも、右の眉がピクリと上がった。





 結局、もやもやとした気持ちは晴れなかった。



愛はどうして、女の子になりたいと思ったのかな?




その疑問が強烈に、心に残った。




愛は育った環境には、恵まれなかったということは確かなんだ。




可奈さんが母親代わりになってくれたから、良かったものの。