☆オカマに恋した☆

「私にもわからないの。



ただ、ある日突然『オレを女にして下さい』



なんて、愛が言ってきて。



私は初め、冗談かと思ったわよ〜。



でも相当な、決心をしている様子だった。



その姿に惹かれて、ティーンズ向けの雑誌を読みあさって、私は愛と洋服を買いに行ったり、脱毛エステやら、お化粧の仕方を教えてあげた。




学校では、女装が認められるはずもなくて、辞めたいって言い出したの。



でも、美容師の国家試験受験資格の、最低条件が高卒だったのよ。



だから、仕方なく高校は美容師になる為に通っているみたい」




「そうだったんですか」



 京ちゃんの話を聞いただけでも、愛の決心の本気度が伝わった。