先輩を追いかける気にもなれず、かと言って愛達とも帰る気にはなれなかった。 「忘れ物しちゃった」 そう、独り言のようにつぶやき、教室へと足早に向かった。 もちろん、嘘だ。 愛がああいう話し方なのも、スカートをはくのも、カトゥに好かれたいからかもしれない。 そう考えると、納得できる。 今日の先輩のあの態度といい、何だか知りたくないことを、知りすぎてしまってショックだった。 愛の気持ちが、よくわからなかった。