私は止めに入ったが、ただ突き飛ばされるだけで、二人は血相を変え負けじと戦っている。 見ているだけでも辛い。 「ごめんなさい、先輩」 私は力いっぱい叫んだ。 その瞬間、二人の動きが止まり、体を引き離した。 「別れなくちゃいけなくなって…ごめんなさい」 私は先輩に向かって、頭を下げた。 悲しい目をした先輩と目が合ったが、すぐに反れた。 「なんだこいつ!! 男じゃねーか!」 先輩は吐き捨てるようにそう言った。 そして、よろよろと歩き、ドアを叩きつけるように、勢い良く閉め去っていった。