少し緊張ぎみに、通話ボタンを押した。
四回の呼び出し音の後、
「はい、桜井です」
と、懐かしい声が響いた。
まーちゃんの、お母さんだ!!
「お久しぶりです。
市川です!
小学生の頃、真奈美さんと仲良くさせてもらっていたんですけど、覚えてますか?」
忘れられてたらショックだな、と思いながらも話した。
「もしかして、遥ちゃん?」
あのころと変わらない声で、不思議そうに、そう言った。
「そうです。
お元気でしたか?」
良かった。
覚えててくれた!!
「ええ、まあ」
「あの…真奈美さんいらっしゃいますか?」
しばらくの沈黙が続いた。



