☆オカマに恋した☆






 屋上へ戻ると、愛の様子が変だった。





 新しいアイシャドーらしく、パッケージに付いたフィルムをはがすと、愛は涙をポロポロとこぼし始めた。




私には何が起きているのか、さっぱりわからなかった。




「どうしたの?」



 私が問いかけても、愛はただ涙を必死に手でぬぐっているだけだった。



見てるのが辛い…




「大丈夫?」



 と、声をかけるのが精一杯だった。




どうして、愛はこんなにいつも悲しそうな表情をしてるのかな?




真奈美さんは相当悪人で、愛を困らせているのかもしれない。