☆オカマに恋した☆

「ほら、この年でこんな中性的な格好…



珍しいじゃない?



きっと、ただの好奇心でしょ!



アタシはそう思うんだけど」



 からかうような口調で言った。




「そんな風に言わないでよ!



確かに、初めて美容室で会った時はビックリした…



私の周りには、愛みたいな人はいないから。




だけど……



…違うの……」



 私の言葉をさえぎるようにして、




「ありがとうね」



 柔らかな視線で、大切に心の底から言っているように聞こえた。