部室の方から、呼ぶ声がした。



「会田ぁ−



いるかぁ−!」




「何だよ、邪魔しやがって!



じゃあ…」



 そう言うと先輩は、爽やかに走り出してた。





後ろ姿からも、頬に手を当てているのが見えた。




もしかしたら、泣いてるのかな?




遠ざかっていく背中を見つめて思った…




別れがこんなにも、切ないなんて…




初めて知った。




しかも、先輩がそんなに想ってくれてたなんて…