☆オカマに恋した☆

「広にさ…



昼休み告白したんだ。




そしたら、あっけなくフラレちゃった…」



 私は唯のその言葉に、ただただ驚いた。





 こんな唯の表情を見るのは、初めてだった…





「告白って……」



 私の言葉を遮って、唯は続けた。




「広にも遥にも、腹が立ったんだよね!



広も最近、嫌みなことしか言わないし。



遥も遥で愛が好きなくせに、はっきりしない。




それで、むかついたんだよね!



憂さ晴らしに、チョコめちゃくちゃにしてやろうと思って…




まさか、口がこんなになってるとはね…




遥、ごめんね。



意地悪して」



 言い終えると、唯の目に大粒の涙が溢れ出してた。




「辛かったね…



こっちこそ、ごめんね」



 そう言うと、私はカバンからティッシュを取り出し、唯の涙と口の周りを、優しくふき取った。