☆オカマに恋した☆

「ごめん…




ごめんね…




知らなかったんだ…




だって、西高の松本君に、今日チョコあげるって言ってたじゃん」




「そんなの、本気じゃないもん!!」



 そう、唯は言い放った。




「唯…



口の周りにチョコ付いてるよ」




「えっ?」



 唯は、驚いた様子だった。





 私はカバンから手鏡を取り出した。





唯は自分の顔を見て笑い転げた。





笑いすぎたせいか、悲しいのか…涙ぐんでいる。