☆オカマに恋した☆

言っちゃった…まさかこんなに、ストレートに言っちゃうなんて。




愛は驚いたように、瞳を大きく見開いた。




それから口を開いて、何かを言いたそうにしているけど、言葉が見つからない…そんなような、困った表情をしてた。





 私はそれを見て、これ以上愛を困らせちゃいけない。




そう、思った。




「これ、あげる!」



 私は精一杯の笑顔で、チョコの入った袋を渡した。




「あっ…ありが…とう」


 愛は私の目を真っ直ぐに見つめて、そう言った。





 私は勢いよく、階段を駆け下りて教室へと向かった。