隣の教室を、勇気を出して覗いてみたけど、愛の姿はなかった。 屋上にいるような気がする! そう思って、屋上へと向かった。 暗く低い雲が重なり合い、今にも雨が降り出しそうだ。 こんなに天気が悪くて、寒い日だっていうのに、愛は眠ってた。 何気なく見ると、メガネを通り抜け、一粒の涙が頬を伝っていた。 眠りながら、泣いているのかな… 私はそんな様子に驚いた。