唯と一緒にいて、廊下で先輩とすれ違う時に、
「先輩、今日の放課後、話があるんで待ってます」
そう、私が言うと、
「わかった」
と、先輩は笑っていた。
「後で、私も義理持ってくね」
そう、唯が元気に言うと、
「別にいいのに!
唯だって、本命くらいいるだろ?
だから、わざわざ毎年くれなくていいし。
もう、来年からはいらないからさ。
遥にもらえれば、それだけで充分なんだし」
先輩は、またトゲトゲしいことを言っている。
きっと、本人には悪気はないんだろうけど。
私はその言葉を聞いて、胸が締め付けられそうに、苦しくなった。



