☆オカマに恋した☆






 休日に、自分でジャージを洗濯したんだ。




生まれて初めて、洗濯機を動かした。




母はやり方を教えると、すぐに台所に料理をしに行ってしまったけど、私はずっと洗濯機の前にいたんだ。




洗い、すすぎ、脱水と項目が変わる度に、私は洗濯機の扉を開けて中の様子をうかがっていた。





愛のジャージが無事かどうか。




母は



「全自動なんだから、何もしなくていいんだよ!



あんたは主婦には絶対向かない」



 そう言って、呆れてた。




でもそのくらい、私にとっては、大切なジャージだった。