休日に、自分でジャージを洗濯したんだ。 生まれて初めて、洗濯機を動かした。 母はやり方を教えると、すぐに台所に料理をしに行ってしまったけど、私はずっと洗濯機の前にいたんだ。 洗い、すすぎ、脱水と項目が変わる度に、私は洗濯機の扉を開けて中の様子をうかがっていた。 愛のジャージが無事かどうか。 母は 「全自動なんだから、何もしなくていいんだよ! あんたは主婦には絶対向かない」 そう言って、呆れてた。 でもそのくらい、私にとっては、大切なジャージだった。