「ねぇ!」


話しかけてきたのは、わたしと正反対の明るく可愛い女の子。


「え!?あの、なにか用ですか…?」


「やだ、タメなんだから、タメ口でいいよ?このハンカチ、蘭ちゃんの?」


「あっ、は…うん!ていうか、今、蘭ちゃんって…」
「蘭…いい名前だね!すぐ覚えた。長島蘭。あたしは間中百合。よろしくね」

「間中さんっ!ありがとう…」

「百合、でいいから!」


間中さんは、とびきりの笑顔を見せた。


きっと、モテるんだろうなぁ…。


友達…にはなれないよね。