「…いた」

「やっぱりあいつか。」

「ちょっと、零は俺たちを甘く見すぎてるんじゃないかな?」

「まぁいいよ。さ、早く奪いに行こうぜ」

白い面をつけた2人は気配を察しられ逃げる青年を追いかけに街を走る。


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「だあぁぁぁ!」

ズダン__

妖魔の体は半分に別れ地面へと落ちた。

「…たく、最近多いな…」

剣に付いた血を振り払う。

その時森の奥から生き物がこちらにくる音がした。

「新手か?」

俺は音のほうに剣を向け、出てくるのを待った。

ガサササ____

どんどんと音は近くなった。

ガサッ__

木々を分けて現れたのは清だった。

「清?!」

清は草むらから出ると同時に目の前で倒れ、苦しそうに目を閉じている。

「どうしたんだよ?!」

ぬちゃっとした感触を手のひらに感じ、俺は手のひらを見た。

___手は真っ赤に濡れていた。


触っていた部分をみるとそこは背中で銃弾を受けた傷があった。

「銃弾?妖魔じゃない?」

俺は自分のコートを脱いで清に巻きつけた。
これで少しでもいいから止血できるといいのだけれど…

「か、おりか?…俺のことはいいから…早くこれをもって逃げろ…」

血まみれの手の中からひとつのネックレスを俺は清から受け取る。

「これは?」

「凛の妖力のかけら…事情は後で…早く…」

「わかった」

俺は清をその場に横たわらせて方向も考えずに走った。