___怖い


それが僕の感想。

僕の兄への第一印象。


「名前は凛。お前たちが探していた兄弟だ。」

お兄ちゃんの騎士団仲間が僕達兄弟を庭が見える部屋につれてきた。

そこに1人窓の外を眺めている人がいた。


その人が振り返ると同時に空気は変わる。







一瞬、殺される。と思った。









「凛、お前の兄と弟だ」


騎士の人がにっこり笑うと、その瞬間空気が変わり元に戻った。


僕は気づくと、息が完全に上がって呼吸が乱れていた。


「これが弟の水希。」

「…」

「そしてこれが兄の零」

「…」

その人は反応もせず僕の目を視点のない目で見ていた。


それが何を示すのか、何を僕に伝えたかったのか…


今になってもわかることはなかった。



「再会がこんな状態なのが残念だが…きっとお前の心も治る。」


騎士の人はそう声をかけているというのに僕の兄と呼ばれる凛さんは無反応にただ外を眺めるばかりだった。


すべてのものを否定し、すべてのものを拒否し、すべてのものに無関心のようだった。



幼い僕には当時はその表情が何を表して、何を伝えたいのか。そんなこともわからなかった。

今でも多分、兄様のことは何一つわからないと思う。




「…シ」



突然凛さんは言った。


「違う。」