「質問?なになにー?」

俺は再び椅子に腰を下ろす。

「なぁ、水希。3年前の戦争は客観的にみると妖魔を排除するか、しないかの意見の違いからコルディア帝國とアスベル帝國が対立して、アスベル族のロキがコルディアを襲撃した。そして、零がロキを封印した。ってことだよな、簡単に言うと。」

「周りから見るとそうなるかな?僕もお兄ちゃんに聞いた話だからよく分かってないかもしれないけど…その後、お兄ちゃんがロキを封印しようとしたとき、協力者がいるってことを話したそうだよ。」

「それがお前の兄だとロキが言ったのか」

「いや、人物まで言ってないけど…お兄ちゃんは最初から凜兄様のこと疑ってたみたいだから。」

おい、それはおかしいだろ…

「ストップ。おいおい、いくらなんでも普通兄弟のことは最初に疑わないだろ?」

ましてや零のような弟思いのやつが…

水希はうーんと唸り声を出した。

「僕がミラ族で零お兄ちゃんはベルリク族。それは僕達が神子だからってわかる?」

「前に文献で読んだことがある。確か神子は神の子供と言われるが元は普通の人間と変わらない。普通の人間と違うのは、親が神殿に祈りを捧げて子を授かるはずが、神はそれを違う國の神に渡しちゃうから。そして神殿に遣う神聞様に授ける。つまり、祈る人物が同じならば國が違っても兄弟ってことだろ」

で、これは何の話なんだろうか?
水希はうんうんと2回頷きさらに続けた。

「そうゆうこと!僕達3人兄弟は皆神子なんだ。零お兄ちゃんはベルリクの神子、僕はミラの神子、そして凜兄様はシンの神子」


シン―――?!
神子様が森の外に出ただと…?そんな馬鹿な…

「え?確か凛は騎士だったよな?」

「うん。騎士だったよ。」

「シン族が騎士になれるものなのか…?」

「それには理由があるらしい。僕は知らないけどね。で、話戻すけど、シンはアスベルと仲がいいから零お兄ちゃんは戦争が始まるころから警戒してたみたいなんだ。でも他にも理由あったみたいだけど」

「…どういうことだ?」