「ありがとう!」

「どういたしまして。手首、水希に治療してもらうといいわ」

そういって自分のハンカチを半分にちぎって俺の手首に巻いた。

「本当、ありがとう。マリア来てくれなかったら俺今頃あいつに連れてかれてたな」

「そうね、手首以外無事でよかったわ」

「でも…一体あいつら何をしたかったんだ?」

「…何故薫を狙ったの?」

「よくわかんないけど、俺があいつらの仲間だって…殺してでも連れていくって…」

「どういうこと?」

「俺もよくわかんないんだって…!」

手首を掴んだ。マリアのハンカチが赤くなる。…心の中のモヤモヤを痛みで消そうとした。
ただ痛いだけで、モヤモヤは消えない。

何がモヤモヤしているんだ?

「あいつに他に何か言われなかった?」

マリアは俺の肩に自分の手を置く。

他に何か…

「光と闇が逆…私達は復讐の舞台役者…」

「は?」

「そんなこといってた…」

「うー…ん。よくわからないけど、とにかく今日は貴方は任務を下りなさい。その腕じゃまともに戦えないでしょ」

「…嫌だ。任務は下りたくない。」

「我が儘な弟。いいわ、今日の任務だけバディ組んであげるわ」

「ありがとう、世話好きの姉!」

マリアが立ち上がり先に道を歩き出した。

俺は自分の剣を鞘にしまってからマリアの後を追う。





「確実   中は に飲  てき い わ」





「は?なんか言ったか?」

俺は聞き取れずマリアに近づいた。

「なんでもないわ。ただの独り言よ」

そういってマリアは蓮の指示を待つ。